戦争とアートとデザインと
『戦争の記憶とアート』
クラシックコンサートのフライヤーを作るにあたり、選曲に、ヒンデミットという作曲家の曲がありました。
ナチスに真っ向から対立した人でした。
ヒンデミット事件 →https://ja.wikipedia.org/wiki/
曲は、冷静な美しさがあります。
https://m.youtube.com/watch?v=1CdWyTbP0b4&feature=share
ナチスや戦争の記憶に向き合うアートを振り返ってみました。📗
○アムゼルム・キーファー』
『The High Priestess/Zweistromland
大学で出会った中で、1番、強いインパクトを残した作品です。
ホロコーストの記録を鉛の本に収めたインスタレーション
人間の皮膚や、衣類のかけら、土などが、本に埋められ、風に揺れています。
しかし、空や雲海、光などの光景も存在し普遍的な時間へ吸い込まれます。
キーファーは生涯を通し、ナチスの記憶に向き合い続けました。



○ゲルハルト・リヒター
ケルン教会のステンドグラス

第二次世界大戦で破壊された箇所へ
ナチスの犠牲になった人を弔う具象を作ろうとしましたが、反対を受け、抽象に。
リヒターについて
https://ldesignreview.com/gerhard_richter1
ドイツは、戦争の影と光が深い国
ケルン教会は、大好きなジャズ・ピアニスト
キースジャレットが、奇跡的な演奏をした場所
体調不良から、憑依現象のようになり、
素晴らしい旋律を弾きました。
人生で、一度、訪れてみたい場所です
イメージ作り
デザインにおいては、現代の闇に、
ケルン教会の窓越しに光がさし、
上空にバッハの祈りの世界があって
羽が降りてくるようなイメージです。



悲しい光

音楽の世界
キーファーの翼が歴史を天に委ねます。

コンサートは、歴史を超え、作曲家や音楽への愛を伝え
現在へ再思考を促せる唯一のものです。

キーファーの翼とバッハの祈りをフルートがつなぐイメージです。